往年の怪獣映画か、はたまたB級映画か?
そのどちらでもなく、ちゃんとした海洋生物についての本のタイトルです。
著者は一時期の「深海ブーム」?の先駆けともなった(?)
”サイエンスライター”北村雄一という方。
内容的にはタイトルのお話と深海生物についてのお話になります。

さて、タイトルである「ダイオウイカVS.マッコウクジラ」。
こう書くと、いかにも”南海の大決闘”的な響きがあり、ちょっとワクワクします。
実際昔の人がそういうイメージでイカ対クジラの絵を残したりしています。
しかし、実際にはこれは違うのだそうです。
違うというのは、実際には「決闘」ではなく、クジラによるイカの一方的な「捕食」なのだそうです。
巨大怪獣同士の生死をかけた大決闘、という海洋ロマンを勝手に想像していたところ、
単なるお食事風景だったということで、がっかり感は否めません。
それにしてもクジラは一体、フツウのイカ刺身の何人前を食べる事になるのやら…。
書きながら、以前食した佐賀県は呼子の美味しいイカの刺身を思い出しました。
ちなみに、過去発見された最大級のもので体長14m程度とのこと。
40フィートのコンテナトラックの長さがおよそ16mなので、
でっかいトラック並みのイカの踊り食いと考えると・・・
想像するだけでお腹いっぱい、どころか○○しそう… です。
さて、本書にはそのほかにも多数の深海生物が登場しますが、著者なりの切り口での解説が面白かったです。
中でも特に興味を引いたのが”生きた化石”「シーラカンス」でした。

世によく言われる言葉で「生き残るのは進化したものだけ」というものがあります。
実は個人的にこの「ダーウィンが言った」とされる言葉には違和感を感じるのです。
それが、このシーラカンスを始めとする、万年姿の変わらない「生きた化石」の存在です。
万年進化していない彼らがなぜ生き残っているのか?
ダーウィンはどう説明するのか?
そんな風に思っていたのですが、今回、その疑問の一部が解けました。
結論はですね、
「ダーウィンはそんな事言ってない」!
という驚きの事実でした。

ビジネスの世界でよく言われる言葉で、その言葉自体は間違いではないと思うのですが・・・。
調べてみると、郵政民営化の際のK首相の言葉が拡大解釈され、そんな風になったとかなんとか・・・。
人の世の都合によって、言葉が進化?変異?したということでしょうか。
さすがにこの進化にはダーウィン先生も
「わしゃそんなこと言ってない!」とおかんむり・・・かもしれません。
そうそう、ちなみに肝心の「シーラカンスが生き残った理由」については、
自分もまだ100%理解できていない(-_-;)ので、
気になる方はぜひ本書をお読みの上、分かり易くご解説をいただけると幸いです・・・。