昨年の秋には「今年の冬は暖冬になる」と言われていましたが、京都は予想に反して厳しい寒さとなりました。ようやく春の気配が感じられるようになり、もうすぐ色とりどりの花が咲く季節が訪れます。今年も花の撮影が楽しみで、待ち遠しい気持ちです。
さて、今回の「いい写真を撮りたい」では、《スローシャッター》についてお話ししたいと思います。
昔のカメラには現在のようなシャッター機構がなく、カメラのキャップを外したり付けたりすることで、数秒から数分という長い露光時間を調整していました。そのため、被写体は撮影中じっと動かずにいる必要がありました。かつてはスローシャッターでしか撮影できなかったのです。
では、写真を見ながらお話ししていきましょう。
こちらの写真は、通行量が多い大阪・梅田の阪急百貨店前で一眼カメラで撮影しました。手ブレを防ぐために柱にもたれ、安定した状態で撮影しています。動いている人々を意図的に被写体ブレさせることで、街の賑わいを表現しました。

撮影のポイントは、カメラモードをシャッタースピード優先(S)に設定し、シャッタースピードを約1秒にすることです。このシャッタースピードの調整によって、通行人のブレ具合が変わり、写真の雰囲気も大きく変化します。
同じように、次は伏見稲荷大社で撮影したものです。

こちらは1.5秒の露出で撮影しました。三脚を使っているため、静止している部分はしっかりシャープに写り、座っている人と動いている人の対比が面白い仕上がりになっていると思います。
スローシャッターを活かした代表的な作品として、川や滝の写真が挙げられます。シャッタースピードを5秒以上に設定することで、水の流れが滑らかになり、幻想的な雰囲気を演出できます。ただし、5秒も露出すると光の量が多くなりすぎて、全画面が白くなってしまうため、NDフィルターを使用するのが一般的です。NDフィルターはレンズの前につけるサングラスのような役割を果たし、光量を抑えて撮影できるように調整できます。

スマホでもスローシャッター撮影が可能なのでしょうか。
実はスマホ用のNDフィルターもあります。

昼間のスローシャッターはNDフィルターが必須ですが、夜間なら、ISO 感度を下げればシャッタースピードを遅くすることができます。
日中、NDフィルターなしで撮影したものがこちらです。これが限界です!
後でアプリを使って、少し暗く補正していますが、地面はほぼ白飛びしています。

夜間なら、このような撮影も可能です。ISO感度を100や200に設定することで、シャッタースピードを調整することができます。シャッタースピードを調整できるアプリを使えば、もっとイメージ通りの撮影も可能です。下の写真は手持ちで2秒間ブレないように頑張りましたが、スマホを三脚などで固定することをおすすめします。

iPhoneには「LIVE撮影」という機能が搭載されており、スローシャッター風の撮影も可能です。
日中でもこのような写真に仕上げることができます。


iPhoneのLIVE撮影で長時間露光を設定する方法はこちらのサイトをご覧ください。
最後にAIで伏見稲荷大社の滝を長時間露光撮影風に生成してみました。

さらに、プロンプトに「人魚」と書き加えて見ると・・・

AIの画像生成技術の進化により、今ではあらゆる画像を自由に作り出せる時代になりました。とても便利な反面、少し恐ろしさも感じますね。
私は徒歩で通勤しており、往復に1時間以上かかります。その時間を使ってAIと会話を楽しんでいます。AIを効率化や学習のために活用するのはとても便利で、歓迎すべきことだと思っています。
しかし、芸術やデザインの分野にまでAIが影響を及ぼすことには、人類が長い時間をかけて築いてきた文化のあり方を歪めてしまうのではないかという不安も感じます。
みなさんは、AIの進化についてどう思いますか?
ご意見ご感想のコメントをお待ちしております!
おわりに・・・
このはんなり便り『いい写真を撮りたい』」も、次回が最終回となります。
これまで長い間ご覧いただき、本当にありがとうございました。
最終回の更新は6月を予定しています。最後まで楽しんでいただけるよう、心を込めてお届けしますので、ぜひご覧ください。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう!