はんなり便り
2025.01.5
没後20年【中島らもぼくがうまれたまち】展

例えば。
夜中にビジネスホテルにチェックインし、
夜食のカップヌードルを食べようとして箸がないことに気づいた時
どうすれば良いかに答えをくれたのが「中島らも」でした。



こういう時は洗面所から、「歯ブラシ(勿論未使用)を持ってくる」のが1つの正解です。
形状的に使えそうなのはブラシ側ですが、これはノーグッド。

実際やってみると、麺をひっかけるには良いものの、
ブラシから「衛生消毒」的な味が染み出し、
せっかくのシーフードヌードルが口の中で「歯磨き味」になってしまいます。

そのため、カップヌードルを歯ブラシで食べる時には、
カップの縁に口をつけ、柄の側で麺を掻き出すようにすするのがおすすめです。

・・・まあ、フロントに連絡すれば箸ぐらいもらえるでしょうが…。

 

という風に、約20年前の自分に「生きる術(すべ)」の一部を
教えてくれた「中島らも」も没後20年だそうです。
ちなみに中島らもがどんな人物か、ChatGPTに聞いてみるとこんな感じです。

 

”中島らも(1952-2004年)は、日本の作家・劇作家・エッセイスト・ミュージシャンです。
兵庫県尼崎生まれで、広告代理店勤務を経て執筆を開始。
代表作『今夜、すべてのバーで』ではアルコール依存症を描き、多くの読者に共感を呼びました。
また、劇団「中島らも事務所」を主宰し、舞台や音楽でも才能を発揮。
ユーモアを交えつつ人間の弱さや社会の矛盾を鋭く描く独自の作風で愛されています。
2004年に急逝しましたが、その影響は今なお広がっています。”

 

今回、いつもはコワーい業務連絡しか送ってこない
社内のSさんがどういう風の吹き回しか、タイトルのイベントを紹介してくれたので、
兵庫県尼崎市まで足を伸ばしてきました。
ちなみに常々思っているのですが、このSさんはらも氏と雰囲気が似ています。

途中でみかけた「尼崎城」

 

冒頭の「歯ブラシヌードル」の話は氏のエッセイの内容を
実践してみたものですが、氏とそこにからむ人々の
嘘みたいな本当の話には、当時めちゃくちゃ笑わされました。

そしてただ「おもろい」だけでなく、
「こんなんしてても生きられるんや」
肩の力が抜けてラクになるような、ホッとするような
不思議な空気感があるのも、氏の文章の特長のように思います。
当時、社会に出たばかりで不安いっぱいだったので
余計にそう感じたのかもしれません。

あれから20年以上経ち、【中島らも】をどの程度の人が
知っているのか分かりません。
ただ、こんな不安定だったり、生きづらさを感じる人が多いという時代に
氏の本が広がれば世の中も多少明るくなるんではないかな、
そんな風にも思います。

 
さて、JR尼崎駅と阪神尼崎駅を見事に勘違いして、40分ばかり歩いた事はさておき、
イベントはこじんまりとした会場でひっそりと開催されておりました。

入り口:一度気づかず通り過ぎました

中では見覚えのある本・直筆の原稿、写真、関連する新聞記事、
年表などが展示されており、束の間、ネット販売の無い時代に
まだ持っていない氏の本を探して滋賀・京都・大阪の書店を
ぐるぐる回ったあの頃を思い出しました。
特に直筆の原稿というのは、人柄が見えるようで面白いですね。
また晩年、不摂生がたたって目が見えなくなったらも氏の代わりに
口述筆記した奥さんとのエピソードが素敵でした。
基本的に無人で、来場者も自分以外には2組ほどと、
本当にささやかなイベントでしたが、とても良かったです。

 

興味の湧いた方は一度、氏の本をご覧になってみてください。
らも氏似のSさん、有難うございました。




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