暑さも少し和らぎ秋の足音が聞こえてきましたね。撮影にも良い季節が到来します。
今回はみなさんの素晴らしい施工作品をより美しく見せるために建築写真のお話をしたいと思います。プロカメラマンでも実は得意・不得意があります。
中でも建築写真は特殊と言っても良いかもしれません。
では一体何がどのように違うのか考えてみたいと思います。
建築専門のカメラマンなのかそうでないかを写真を見て判断することは
一見難しいと思いますが見分ける方法があります。
そこで、写真に莫大なお金をかけている、
セキスイハウスさんのホームページに掲載されている写真を見てみましょう。



補助線として引いた赤の点線を見ていただくと、どの写真も構造物は必ず垂直がでています。
パース線も湾曲せず真直ぐになっています。やはりやることはきちんとやっているわけですね。
建築写真が特殊といわれる理由のひとつは「完璧な静止物」であること。
そしてそれは決して傾いたり、ゆがんだりしていません。
それを撮影者がカメラ越しに見えているか、見えていないかがとても大事なことです。
(わざと煽った写真を撮る場合は別)
こういった細かい点の積み重ねが全体の印象を大きく変えることが、
訴求力のある写真につながり、コンテンツになるわけです。
みなさんも構造物を背景に撮る外構を撮影されると思いますが、
垂直がしっかり出るように意識されているでしょうか?
♢外構写真は広角レンズがいい!?
エクステリアの撮影では広角レンズをよくお使いかと思います。
私は施工コンテストの1千枚以上の応募写真を全て見ましたが、
超広角を使っている写真が多かったことに驚きました。
広角だと、「お庭が広く写る」「構図を気にしなくても全部画面に入る」「手ぶれが目立ちにくい」などのメリットがあり、
ついつい使いよい広角で撮影してしまいがちです。
よりよい写真にするためには、建築撮影における広角のデメリットを知っておきましょう。
外構写真も構造物があり建築写真と同じなのですが、
あえて煽って写す場合は別にして、広角レンズの歪みを嫌います。


上の写真のように、同じような構図で撮影した場合、
広角と望遠では遠近パースの見え方やレンズの歪みが違ってきます。
構造物が存在する写真では、超広角を使うと、
垂直、水平、直角、遠近感の乱れが目立つために実際とは違った景色に写ってしまい、
違和感を感じる写真になってしまうことがあります。

♢なんでもかんでも広角で撮らないこと
広角での撮影は全体が写せて便利なので多用しがちになりますが、
超広角での撮影はなるべく控える方が賢明です。では、どれくらいの広角ならいいかというと、
およそ24mm(35mm換算)以上のレンズを使うと歪みや遠近感などの違和感はさほど気になりません。だからといって、24mmの広角を多様せず、
なるべく30〜50mm以上になるように、立ち位置を決めて撮影することを心がけることです。
♢歪みの出にくい写し方を知っておくこと
どうしても遠くに下がって撮影することができない場所から広い庭を撮影する場合や
庭を広く見せるように撮りたい場合は超広角を使用した方がよい場合があります。
そんなとき、歪みのでにくい写し方を知っておきたいですね。
撮影時にちょっとだけ注意して写すと、見栄えがずいぶんよくなります。
改めて、その撮影方法についてお話します。